川口市でチューブテックスR工法での実施工
![デモ施工地域 埼玉県川口市](/assets/img/news_article/template/map_kawaguchi.png)
![埼玉県川口市で初採用されたチューブテックスR工法の現場](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi01.jpg)
圧力管更生工法協会が推進するチューブテックスR工法(自立強度型更生工法)が埼玉県川口市にて本採用されました。これは2022年7月12日に国土交通省 新技術情報提供システム(NETIS)に登録後、日本における初めての本採用施工実績となります。(NETIS登録番号:KT-220087-A)
当日は晴天にも恵まれ、AM9時から施工を開始し、川口市役所上下水道局様や群馬東部水道企業団様など、多くの皆様にも視察にお越しいただきました。
[今回の工事概要…導水管、反転工法、口径250ミリ、距離10m]
![今回の概要を紹介される、RTi JAPANの立松様](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi02.jpg)
![機材を準備するケーイーカンパニー様](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi03.jpg)
ライナー材を準備する傍らエポキシ樹脂を混合、攪拌を手際よく行っていきます。
![ライナー材を用意エ](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi04.jpg)
![エポキシ樹脂を攪拌](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi05.jpg)
待機しているボイラー車と反転機。いずれも車上にありますので移動や据付もスムーズです。
![ライナー材を用意エ](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi06.jpg)
![反転機](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi07.jpg)
エポキシ樹脂をライナー材に満遍なく含浸させて反転挿入の準備。ライナー材の到達部から反転機内に巻き取ります。
![自走式現場含浸機](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi08.jpg)
![大型反転機にライナー材を引き込む](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi09.jpg)
反転機内のリールにライナー材を巻取り、ライナー材を反転機先端の金具に固定し、反転機内に圧縮空気を入れると、30分程で先端部に固定されたライナー材が空気圧により押し出され、前進します。
![金具にて固定](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi10.jpg)
![ライナー材が押し出されています](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi11.jpg)
反転機内の圧力を保った状態で巻き取ったライナー材を送り出すと、連続的に反転が進行していきます。ライナー材の内側は、気密性に優れた熱可塑性樹脂被覆で構成されているので、反転前はエポキシ樹脂を含浸させた綿が外側にありますが、反転後は内側に配置されます。また、熱可塑性樹脂被覆の性能により圧縮空気は漏れることなく、ライナー材が連続的に反転を続けることが可能となっています。
![ライナー材が引き込まれていきます](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi12.jpg)
![到達側にていまかいまかと待っています](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi13.jpg)
![無事に到達しました!](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi14.jpg)
到達側にライナー材が見えたときは、見守っていた方々から「おーっ」という声があがりました。
今回は10mという距離でしたが、今後の日本の圧力管路はチューブテックス工法により更生されていく。という希望と安心の声だったと確信しております。
また今回の工事に際しまして、川口市 上下水道局 上水道建設課 工事第1係主任 清水 裕之 様に今回のチューブテックスR工法のご採用に際し、経緯をお聞かせいただきました。
まず今回の概要としましては、付近の井戸から取水した水を近くにあります神根浄水場へ導水しています。こちらの浄水場の運転開始は昭和39年4月と歴史があります。これまでも適宜、管路の更新等を行っておりましたが今般、導水管の一部が老朽化しているという問題が発見され、更新の検討をはじめました。
ただ現地のすぐ側には民地や高速道路が有ること。
また開削する事により発生する残土等が環境へ与える影響を考える事を考慮すると、長期間に道路を封鎖しての開削工事を行うよりは更生工法による対応が望ましいと考えておりました。
一言に更生工法といいましても様々な種類がありますが、圧力管更生工法協会様をはじめ、株式会社クボタケミックス様やRTi JAPANパイプソリューションズ株式会社様より詳しく熱心に、工法の詳細やコストメリット等を説明いただきましたので、新たな工法を採用していこう。という機運が高まってきたのが採用の理由です。
![ライナー材が引き込まれていきます](/assets/img/news_article/202312_kawaguchi/2312_kawaguchi15.jpg)